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【レポート】れんが倉庫部[建築ガイド班]建築ガイドツアー

弘前れんが倉庫美術館のボランティアプログラム「れんが倉庫部」。
その活動のひとつに、館内を巡りながら建物の歴史や建築の見どころを解説する建築ツアーをつくり、ガイドする[建築ガイド班]があります。
これまでの研修で、煉瓦倉庫の歴史を学び、部員同士で話し合いながら、3つのガイドプランが完成しました。
今回のレポートでは、ガイドデビューとなった8月のツアーをはじめ、3チームが奮闘したツアー本番の様子を振り返ります。

第1回 ツアー(8/20 , 8/21 , 8/27 , 8/28)
夏休み期間ということもあり、美術館にはたくさんの観光客が訪れました。なかには建築ガイドツアーが目的で来館したという参加者もおり、展覧会だけではない美術館の魅力を知ってもらうきっかけになりました。
(写真は、Cチームツアー「れんが倉庫今昔」)

記念すべき1回目のツアーはおかげさまで満員御礼。
少し緊張しながら、受付で参加者にイヤホンガイドを渡します。
青空のもと、いよいよツアーがスタート!
美術館のシンボル れんが積みのエントランスで、れんがの豆知識を紹介。
シードル工場時代につくられていた瓶(実物)を紹介。
ラベルのモダンなデザインに参加者も興味津々です。
2Fのライブラリーへ。
100年前のかたちを残す木造の小屋組みから、この場所の当時の雰囲気が伝わってきます。
どこかタイムスリップしたような気分を味わえるツアーとなりました。


第2回 ツアー(10/8 , 10/9 , 10/10)

秋の3連休。秋雨の降るなかでのツアーもありましたが、季節や天候によって様々な表情を見せるのも、弘前れんが倉庫美術館の魅力のひとつです。
(写真は、Bチームツアー「一緒に見よう!れんが倉庫」)

雨が降ったこの日、窓から見えるのは雨水から建物を保護する「犬走り」です。
れんがや瓦などの廃材を活用しています。
シードル工場時代2階へと続いていた「登れない階段」。
参加者は、この場所の当時の姿に思いを馳せます。
シードル工場時代研究室として使われていた白壁の部屋。
いまは美術館スタッフのオフィスとして使われ、部員のみなさんとの活動の場にもなっています。
ツアー終了後は、参加者からの質問も。
この場所の歴史や建物の構造など、広がる疑問や興味に答えるなかで
ガイドとしての理解もより深まります。


第3回 ツアー(2023/1/2)

お正月イベントとして開催したこの日。時折雪が吹き荒れる悪天候にも関わらずたくさんの方にお越しいただきました。なかには「前回のツアーに参加できなかったので楽しみにしていた」という参加者もいました。
(写真は、Aチームツアー「ザ・れんが倉庫」)

冬のひんやりとした空気を感じながら、ツアーはスタート。
雪化粧した美術館を窓の外に、この場所の歴史や建物の秘密を辿ります。
れんが建築の構造や魅力を紹介。
建物に施される様々な工夫を知り、「へぇ~」「なるほど~」の声がいくつもあがりました。
シードルゴールドの屋根と白い雪のコントラストは冬ならではの光景。
屋根材(実物)を手に取りながら、改修の工夫や難しさなど様々なエピソードに耳を傾けます。
照明に浮かび上がる木造の小屋組みとれんが壁。
この場所の歴史の積み重ねを感じながらツアーは進んでいきます。


2022年度の[建築ガイド班」活動は、これで一区切りとなります。
それぞれのチームが、自分たちで一からツアープランを作り、ガイドを重ねていくなかで、伝えることの楽しさや難しさを経験しました。
少しずつ変化しながら、[建築ガイド班]によるガイドツアーは、これからも続いていきます。
はたして次年度では、どんなツアーをお披露目できるでしょうか。
みなさん、楽しみにしていてください!


建築ガイドツアー

毎月 第3土曜日 11:00-
参加無料
定員:10名(当日先着順)
※館内を巡りながら建物の歴史や見どころについて当館スタッフが解説します
https://www.hirosaki-moca.jp/events/3050/


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