【レポート】弘前エクスチェンジ#05「ナラヒロ」小さな起こりリサーチプロジェクト|掲示板プロジェクトを実施しました
小さな起こりリサーチプロジェクトとは
れんが倉庫が美術館へと生まれ変わる大きなきっかけとなった現代美術家・奈良美智による2000年代に3度開催された弘前での展覧会(ナラヒロ)が、人や街にもたらした創造性や変化を探るリサーチプロジェクトです。展覧会にボランティアとして関わった方々や街の人たちへのインタビュー、あるいは資料のリサーチなどを通して、奈良美智展弘前がきっかけで生じた「小さな起こり」を探しにいきます。
小さな起こり掲示板プロジェクト「もしもし、ちょっと聞かせてください。」
小さな起こりリサーチプロジェクトメンバー・Nさんの発案で「掲示板プロジェクト」が始まりました。この取り組みの発案したNさんは、3度の奈良展全てにボランティアとして参加した経歴があります。
「当時のボランティアはいま何をしてるんだろう?」という思いから、掲示板のアイディアが生まれました。
掲示板をつくろう
2022年の11月、掲示板プロジェクトを始動させるべく、小さな起こりリサーチメンバーの有志が美術館に集まりました。
まずはどんなことを聞く掲示板にするのか、話し合いました。
「かつてボランティアとして参加した人以外も美術館にはやってくる」
「過去のこと以外にも未来のことを聞いてみては?」
などの意見が。
「もしもし、ちょっと聞かせてください。」というタイトルで、来場者に3つの質問に答えてもらうアンケート形式に。
Q1. かつてのあなたは…
3度の奈良展に関わった/3度の奈良展のいずれかを見にきた/3度の奈良展をまったく知らなかった
Q2. 「もしもし展」をみて思い出したこと、思ったこと、印象に残ったことを聞かせてください
Q3. 20年後を想像してみて…
自分はどんなふうになっている?/美術館とどう関わっていたい?
このアンケートは展覧会「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」最後の展示室の一角(通称:もしもし演劇部部室)に設置しました。
掲示板の装飾作りにも取り掛かります。
企画検討から設置までおよそ2時間。
もしもし演劇部部室入り口の壁面に掲示板ができました。
この取り組みは2022年12月25日まで実施し、たくさんの来場者にご参加いただきました。
もしもし、ちょっと聞いてみたら…
実施期間1ヶ月と少しという短い間でしたが、たくさんのコメントをお寄せいただきました。
全て紹介するのが難しいため掲示の風景とともに紹介します。
ご記入いただいた来場者の皆さま、ありがとうございました!
弘前エクスチェンジ#05「ナラヒロ」
「ナラヒロ」とは弘前れんが倉庫美術館になる前の煉瓦倉庫(吉井酒造煉瓦倉庫)で2000年代に3回にわたり開催された、弘前市出身の現代美術作家・奈良美智の展覧会のことで、ボランティアとして展覧会に関わった方々の一部で呼ばれていた通称です。今回の弘前エクスチェンジでは、このナラヒロについて思い出し、振り返り、そして考える活動を行います。
(掲示板企画発案:小さな起こりリサーチメンバー・Nさん)
(掲示板準備:小さな起こりリサーチメンバー・Nさん、片山堅裕、田中弘美)
(記録:宮本)
(写真:引田、佐々木、宮本)