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【レポート】弘前エクスチェンジ#05「ナラヒロ」小さな起こりリサーチプロジェクト(活動4〜5回目)


弘前エクスチェンジ#05「ナラヒロ」

「ナラヒロ」とは弘前れんが倉庫美術館になる前の煉瓦倉庫(吉井酒造煉瓦倉庫)で2000年代に3回にわたり開催された、弘前市出身の現代美術作家・奈良美智の展覧会のことで、ボランティアとして展覧会に関わった方々の一部で呼ばれていた通称です。今回の弘前エクスチェンジでは、このナラヒロについて思い出し、振り返り、そして考える活動を行います。

小さな起こりリサーチプロジェクトとは

れんが倉庫が美術館へと生まれ変わる大きなきっかけとなった現代美術家・奈良美智による2000年代に3度開催された弘前での展覧会(ナラヒロ)が、人や街にもたらした創造性や変化を探るリサーチプロジェクトです。展覧会にボランティアとして関わった方々や街の人たちへのインタビュー、あるいは資料のリサーチを通して、奈良美智展弘前がきっかけで生じた「小さな起こり」を探しにいきます。

[活動4回目] 竹内めいさんにインタビュー

2022年8月20日(土)弘前れんが倉庫美術館・スタジオB

4回目の活動では前回インタビューをした作家・佐々木怜央さんと同じく、高校生の時に「A to Z」展のボランティアに参加した経験をもつ竹内めいさんにお話を伺いました。

今回はインタビューの前に「作戦会議」と称して、竹内さんに何を質問するのかを話し合いました。
・「過去のこと」
・「いまのこと」
・「未来のこと」
の3点を軸に、ボランティアに参加した経緯から現在の取り組みまで、そして今後してみたいことについてどういう質問をしたら良いか。インタビューの構成とともに考えました。

インタビューでは各自担当する質問の答えをメモし、その場の話の流れで質問を少し足したり変えたりしながら、エピソードを引き出します。
ボランティア経験者自身も今まで言葉にする機会がなかったことを聞き出すのは、インタビューする側もされる側もちょっと難しいようでしたが、聞くこと・話すことを通じて色々と思い出すことがあったようです。

ここで書き取ったメモは次回活動までにグーグルドキュメントに書き込んでおきます。

[活動5回目] インタビュー記事を完成させる

2022年10月10日(月・祝) 弘前れんが倉庫美術館・スタジオB

9月17日に開幕した2022年度展覧会[秋冬プログラム]「もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?」(以下、もしもし展)。2000年代に3度にわたり開催された奈良さんの展覧会をチラシや関係者インタビュー、写真など様々な資料を通じて振り返るドキュメント展である本展は、弘前エクスチェンジ#05「ナラヒロ」と関連し合う展覧会でもあります。

展覧会準備から開幕までの忙しさもひと段落し、久しぶりの集会となった活動5回目では、竹内さんのインタビュー記事を完成させました。

公開本番のようにレイアウトしたテキストを何度も読み返しながら、竹内さんの言葉をじっくり追っていき、印象的な言葉を抜き出していきます。

完成したインタビュー記事はこちらから見ることができます。
(リンク入れる)

記事を完成させて、活動の後半には「もしもし展」を見に展示室へ。
今回の展覧会「もしもし展」では会場づくりサポーターの皆さんと一緒に展覧会を作りました。小さな起こりリサーチのメンバーも会場づくりサポーターとして活躍しました。

展示室1の風景より

リサーチメンバーには3度の奈良展のボランティアに全て参加した経験のあるメンバーいて、その方が写っている写真が使われている手作りのポスターを見つけて盛り上がった場面もありました。

〈写真のひろば〉にて

「こんな感じだったんだ」
「この時は寒くて大変だったんだよな」
「◯◯さん、若いなー」

当時の様子を初めて知るメンバーも、懐かしむメンバーも。
最後は、以前インタビューにご協力いただいた佐々木怜央さんの作品をゆったりと鑑賞しました。

佐々木怜央〈雪の様に降り積もる/2006年の記憶から〉展示風景より

次回は資料を見る活動をする予定です。
引き続きnoteにて活動レポートを公開していきます。


前回までの活動はこちらから↓


(記録:宮本)