弘前れんが倉庫美術館
【レポート】プレイフルワークショップ「コミュかん 〜展覧会をみて・話して共有する コミュニケーション×鑑賞の時間〜」
展覧会「タグチアートコレクション×弘前れんが倉庫美術館 どうやってこの世界に生まれてきたの?」の関連プログラムとして、演劇的活動を取り入れた鑑賞ワークショップを行いました。 11月9日実施:プレイフルワークショップ「コミュかん 〜展覧会をみて・話して共有する コミュニケーション×鑑賞の時間〜」 日 時:2024年11月9日(土) 13:30-16:00 会 場:弘前れんが倉庫美術館 スタジオB、展示室 講師:太田歩(演劇ユニット一揆の星)、アシスタント:相馬光、齋藤衡
弘前エクスチェンジ
弘前れんが倉庫美術館で取り組んでいる「弘前エクスチェンジ」の活動レポートをまとめています。 このプログラムでは弘前出身あるいは弘前ゆかりのアーティストや、地域の歴史や伝統文化に新たな息吹を吹き込むアーティストなどが、作品制作や調査研究のほか、地域コミュニティと関わるプロジェクトなどを行います。あわせて、トークやレクチャー、ワークショップといったさまざまな参加型プログラムも開催します。 「エクスチェンジ=交換」という名前に込められたように、本プロジェクトはローカル(地域)とグローバル(世界)、つくり手と地域の人々そして鑑賞者といった異なる視点が交差し、ふれあい、交換される場を生み出すことで、新たなアプローチにより地域の創造的魅力を再発見することを目指します。
【レポート】弘前エクスチェンジ#05「ナラヒロ」小さな起こりリサーチプロジェクト|掲示板プロジェクトを実施しました
小さな起こりリサーチプロジェクトとは れんが倉庫が美術館へと生まれ変わる大きなきっかけとなった現代美術家・奈良美智による2000年代に3度開催された弘前での展覧会(ナラヒロ)が、人や街にもたらした創造性や変化を探るリサーチプロジェクトです。展覧会にボランティアとして関わった方々や街の人たちへのインタビュー、あるいは資料のリサーチなどを通して、奈良美智展弘前がきっかけで生じた「小さな起こり」を探しにいきます。 小さな起こり掲示板プロジェクト「もしもし、ちょっと聞かせてくだ
【展覧会レビュー 】 りんご前線 — Hirosaki Encounters|幽霊はりんごしか食べない / 奥脇嵩大
つまるところ過去・現在・未来は等価である。「りんご前線」はそこで働く。佐野ぬい「明日のテーマ」におけるロッキングチェアは過去と未来を行き来する揺りかご。画業70年を経た作品の青は、輝きと透明さを増す一方で透明ゆえに絵画表層に留まり、画面に不在の奥行き-幽霊をまとわせる。今ここにある進捗と停滞の不思議さを見よ。そのとき本展示は時空間を素材に描かれた作家のタブローそのものとなる。 小林エリカ「旅の終わりは恋するものの巡り逢い」は、誤解を恐れずいえば幽霊をまなざす作品。本作素
【展覧会レビュー 】 りんご宇宙 — Apple Cycle / Cosmic Seed|嵐の後に残るもの / 外山有茉
「りんごの主題は、どこかで向き合わなければならないものであった」と本展キュレーター三木あき子氏が語るように、展示場所が持つローカルな特色をいかに普遍的なテーマや問題提起へとつなげるかは、アーティストやキュレーターにとって今や定番の課題になった。「りんご宇宙」展も、弘前という土地、元シードル工場という美術館の特性に向き合いつつ、それを外に開いていくことを試みた展覧会だ。 やや乱暴に分類すると、本展出品作家のうち、もともと以前から素材やモチーフとしてりんごを扱っていたことで招聘
【展覧会レビュー 】小沢剛展 オールリターン | さよならだけが人生ならばめぐりあう日は何だろう / 工藤健志
2013年に第1作が発表された小沢剛の「帰って来た」シリーズ。僕はこれまで2015年に資生堂ギャラリーで《帰って来たペインターF》を、2016年のさいたまトリエンナーレで《帰って来たJ.L.》を、2017年の横浜トリエンナーレで《帰って来たK.T.O》を見ている。ペインターFこと藤田嗣治、J.L.ことジョン・レノン、K.T.O.こと岡倉天心の生涯から、アジアとの関係性を小沢独自の土着的視点でとらえ直し、文化も表現領域も異なるアジア各地の様々なクリエイターとの協働によってその